漫画レビューのコーナーです。個人的な好みとして、短編が中心となりそうです。

『ひらけ駒!』の菊池宝少年の成長を追う ~初段免状授与前まで~
宝少年のライバル登場!
『ひらけ駒!』の二巻では、宝少年のライバルとも言うべき子どもたちが登場する。特に、花田みずきちゃんは、全編を通して屈指の才能の持ち主だ。その魅力については、別のエントリーでも...

『ひらけ駒!』の主人公、菊池宝少年の成長を追う~級位者時代②~
振り飛車党には堪らないエピソードも登場
前回に引き続き、『ひらけ駒!』の全話レビューである。宝少年は将棋スクールでは級位者だが、将棋連盟主催の道場では初段になっているという描写もあり、級位者...

『ひらけ駒!』の主人公、菊池宝少年の成長を追う~級位者時代①~
リアリティがある将棋少年の物語
今、一番、再開して欲しいマンガは、個人的には、『ひらけ駒!』だ。その魅力については、別記事でも散々述べているわけだが、この『ひらけ駒!』が将棋を指す少年少女の親からの...

劇薬のような『ど根性ガエルの娘』~大月悠佑子の人生を取り戻すための挑戦
『ど根性ガエルの娘』は、吉沢やすみの娘である大月悠佑子の作品で、父の様々の行為から家族が崩壊していく様子と、それが再生していく様子を描いた感動エッセイとして売り出されていた。
家族の崩壊と再...

『或るアホウの一生』の物語は、次の舞台に進む
そろそろ2巻の発売日だよな、とTwitterを検索していたら、「ヒバナ編集部公式」にネタバレされており、うわ!コミックス派のことも考えてくれよ!と悶絶した発売日前日。
期待通りの面白さだったので...

SFの姿を借りた壮大なラブストーリー(『星屑ニーナ』の幸せな世界)
『星屑ニーナ』は、間違いなく、スゴい漫画だ。
何がスゴいかは、なかなか説明が難しいのだが……。
まずは、出版社から出されている紹介文を引用してしまおう。
星屑(ほしくず)クンはヒ...

『アイリウム』記憶をコントロールすることが日常化された世界
「アイリウム」という薬をテーマにした連作SFだ。雑誌連載時に、第5話の「ホスト」だけは読んだことがあったが、単行本化されているのを見て、連作であったことを知った。
まず、「アイリウム」という素材...

これはマニアック過ぎる!マイナーな趣味を扱ったマンガを紹介する
『SLAM DUNK(スラムダンク)』が流行るまでは、日本ではバスケットはマイナースポーツであったことを考えると、マンガが流行を作るという現象はあると思う。
『スラムダンク』は、当時の中高生に、...

電子工作コメディ漫画『ハルロック』の魅力に迫る
久しぶりに『ハルロック』を読み直したのだけれど、主人公である向阪晴(さきさか はる)の天然可愛さが炸裂しており、やっぱり面白い作品だと思った。
『ハルロック』のストーリーとしては、この晴...

将棋漫画「或るアホウの一生」の滑稽で必死な世界
『或るアホウの一生』は、トウテムポール氏による将棋漫画だ。
ちなみに、将棋の監修は橋本崇載八段が担当している。
物語は、三段リーグから始まる。
プロ棋士養成機関である奨励会に...

ひらけ駒!は、単なる母子の日常漫画ではない
将棋マンガは数あれど、将棋に取り組む子どもの親の気持ちに焦点を当てたマンガ……というと、「ひらけ駒!」だけなんじゃないだろうか?
将棋という勝負事に取り組む子どもを見守る親の視点……というのが、...

九井諒子の描く異世界と現実世界の融合
九井諒子氏が「ダンジョン飯」で世間に知られて始めている。
いや、もともと、独特の感性を持つ短編作家として、知る人ぞ知る……という存在ではあったのだけれども。
商業誌に活躍の場を移し始めたの...

将棋ファンなら一度は読むべき将棋マンガ8選
きんどう本に触発されて、自分でブログメディアを立ち上げてみたい……と思ったときに、始めに思いついたのは「将棋マンガのレビューサイト」だったのだけれども、日本の将棋人口と電子書籍を購入する層の比率などを...