大手電気店のポイントの効果的な使い方を考えた

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お金と計算機今でこそ、どの家電量販店でも採用されているポイントカードの仕組みを最初に始めたのは、確か、ヨドバシカメラだったかと思うが、本当によく考えられた仕組みであると思う。

ポイントが付与されて、買い物の際に、そのポイント分の金額が割引になる。更に言うと、全額ポイントで賄える場合には、その商品がタダになったりもする。会計上、どのように計上されているのかは分からないが、店が発行する金券を持っているのと同じだとすると、これは「店への無利息の債権」のようなものなのではないか、と私は考えていた。

店に無利息でお金を貸しているのに似た状況であるならば、そもそも、そんな利回りの悪い投資はないし、早いうちに回収してしまいたくなるのが、合理主義的な考え方だと思うし、できるだけ早く店に行って、そのポイントを使ってしまおうという気持ちになったりしたものだ。

こうして、ポイントを使いたいという心理を誘発させて、家電量販店は、客の来店サイクルを上げることに成功し、そのポイント分くらいの広告効果は、簡単に回収してしまえるわけで、ホントに「よく考えられた仕組み」だと思う。

ポイントを使うタイミングは早いほうがよい?

このポイントだけれども、使うタイミングによって、有利不利はあるのだろうか、ということを考えていた。

ポイントは、必ずしも、家電量販店に対する債券ではない。いや、債券ではあるのかもしれないが、無利息だからといって、兎に角、早く使わなければならないものでもない、ということに気がついた。

例えば、日本円などの通貨も、 国が発行している債券のようなものであるというのが本質であり、国の信用によって成立している仕組みだ。

家電量販店のポイントについても、事情は通貨と同じであり、その家電量販店が倒産しさえしなければ、その金額分の買い物に使えるという価値自体は揺らぐものではない。

根っこのところでは、日本円とヨドバシカメラのポイントには差はないのである。

その差は、国家と一介の家電量販店の信用度であるとか、使用可能な場所がヨドバシカメラに限定されるか否か、といった違いに過ぎない。

というわけで、「無利息の貸金なんてとんでもない!はやく回収しなければ!」という色眼鏡を外してみたときに、早く使うことが有利になるとは限らないという至極当たり前の事実に気がついたのである。

例を出して比較してみる

例えば、1000ptのポイントを保持している貴方が、そのポイントを可能な限り得するように使いたいものとする。買いたいのは、12/2に発売になる10000円の炊飯器と12/8に発売になる15000円の暖房器具だ。

早めにこのポイントを使うのであれば、1000ptを12/2に購入する炊飯器に充当することとなる。

ポイント還元率が一律の場合

では、12/2に10000円の炊飯器を1000pt分割り引いて(9000円で)購入するものとしよう。
ポイントの還元率は、炊飯器も暖房器具も大差なく、一律で10%だということにしておく。

兎に角、早く、ポイントを利用しようとした場合には、下の表のように、23100円の現金を支払い、ポイントの残高は、1410ptとなる。

日付 品目 定価 利用ポイント 支払金額 ポイント残高
12/2 炊飯器 10000円 1000pt 9000円 900pt
12/8 暖房器具 15000円 900pt 14100円 1410pt
合計 1900pt 23100円 1410pt

ちなみに、ポイントを貯めてから使うパターンだと、下記のとおり、23000円の支払いで、ポイント残高が1300ptである。

日付 品目 定価 利用ポイント 支払金額 ポイント残高
12/2 炊飯器 10000円 0pt 10000円 2000pt
12/8 暖房器具 15000円 2000pt 13000円 1300pt
合計 2000pt 23000円 1300pt

付与ポイントのことも加味する、10円分だけ前者が有利になるわけであるが、全体の価格の中でみると、その割合は、ほんの僅かなものである。

ポイント還元率に差がある場合

ポイント還元率に差がある場合には、こんな僅かな得は、吹っ飛ぶわけで、ポイント還元率が低い買い物にポイントを使うべし!というルールでより得をすることができそうだ。

例えば、炊飯器のポイント還元率が10%、暖房器具が20%だと仮定する。

まずは、還元率にとらわれることなく、使えるときに全ポイントを使うルールで運用してみると、支払金額が23100円に対し、ポイントが2820ptとなる。

日付 品目 定価 利用ポイント 支払金額 ポイント残高
12/2 炊飯器(10%) 10000円 1000pt 9000円 900pt
12/8 暖房器具(20%) 15000円 900pt 14100円 2820pt
合計 1900pt 23100円 2820pt

還元率の低い炊飯器にのみポイントを使用すると、支払金額が24000円に対し、ポイントが3900ptとなる。

日付 品目 定価 利用ポイント 支払金額 ポイント残高
12/2 炊飯器(10%) 10000円 1000pt 9000円 900pt
12/8 暖房器具(20%) 15000円 0pt 15000円 3900pt
合計 1000pt 24000円 3900pt

一方で、還元率の高い暖房器具でのみ、ポイントを使用してしまうと、支払額が23000円に対し、ポイントが2600ptとなるので、だいぶ差がついてしまっている感じだ。

日付 品目 定価 利用ポイント 支払金額 ポイント残高
12/2 炊飯器(10%) 10000円 0pt 10000円 2000pt
12/8 暖房器具(20%) 15000円 2000pt 13000円 2600pt
合計 2000pt 23000円 2600pt

還元率にとらわれることなく、使えるときに全ポイントを使うルールで運用してみると、支払金額が23100円に対し、ポイントが2820ptとなる。

日付 品目 定価 利用ポイント 支払金額 ポイント残高
12/2 炊飯器(10%) 10000円 1000pt 9000円 900pt
12/8 暖房器具(20%) 15000円 900pt 14100円 2820pt
合計 1900pt 23100円 2820pt

結論、ポイント付与率が低い買い物をするときにポイントを使うべし……ということのようだ。