『ダチョウ力』ダチョウは世界を救うのか?

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Ostrich今更ではあるが、『ダチョウ力』を紹介する。

ダチョウ力』は、カタカナで”だちょうか”と書いているわけではなく、これは、”だちょうぢから”と読むらしい。この手の特定の生物について、その道の専門家がライトな感じで書いている本は、読みやすいにも関わらず、適度に知的好奇心が満たされて、お勧めできる本が多い気がする。(例えば、「ミミズの話」や「世界で一番詳しいウナギの話」などが挙げられる)

例えば、『世界で一番詳しいウナギの話』の前書きか何かで紹介されていたエピソードだったと思うが、ウナギの研究者が、「ウナギを研究している」という話をすると、必ず、「それで、ウナギは安くなるんですか?」という類のことを聞かれるという話があった。

ウナギ研究者のこの本の著者がなんと答えたかは、そちらの本を読んでほしいが、この手のマニアックというかニッチというか、特定のジャンルにのめり込んで行く研究者たちは、別に、その研究が人々の生活の改善に役立つとか、そんなことはあまり考えていない気がする。

とにかく、好きだから研究する!そして、その研究の結果として、世に役立つものができあがることもあるかもしれないが、最初にフォーカスしているのは「好きだから」という部分なのである。

というわけで、いろいろとマニアックな生物本を読んでみたわけであるが、『ダチョウ力』の著者の「研究対象への愛」は、その中でもトップレベルだ。ダチョウについて語るユーモアな口調もさることながら、「好き」を突き詰めていく中で、医薬品の開発等に、著者の研究が活かされた……という結果は、爽快である。

気楽に読めて、それでいて、知的好奇心も満たされるお勧めの一冊だと思う。