英語能力を測定する検定として、企業の採用基準に用いられていたりするせいか、世の中には「TOEIC○○点を目標にする」という学習教材や書籍が多いし、ウェブ上でもその手の記事が人気だ。
このTOEICの運営団体であるEducational Testing Serviceがなかなか面白いツールを提供してくれていた。
「TOEICできることサーチ」というのがそれである。
TOEICとは、そもそもは、「Test of English for International Communication」の略で、日本語では「国際コミュニケーション英語能力テスト」と言う。英語によるコミュニケーション能力の検定試験というのが、そもそもの位置付けであり、このツールもその主旨に基づいているように見える。
ここまで達成したら何が実現できるのかを示すことで、学習意欲を沸かせようという優れたツールであると思う。
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「現在と目標の比較」機能は、現時点の点数と目標点数を入れると、目標を達成した時に、何ができるようになるのかをビジュアルに教えてくれるし、「目標スコア測定アンケート」機能は、その目標設定をサポートしてくれる。
また、その元データも「TOEICスコア別できること一覧」として公開されていて、これも見やすい。
このツールの根拠は、
TOEICスコア取得者に対して、英語でどのようなことができるかをアンケート調査することで、特定のTOEICスコアレンジの方が「できること」と「できないこと」を示しています。
と説明されている。
有効回答数10,149名とのことなので、それなりの精度がありそうだ。
このような「その努力が何に結びつくのかを見える化する」と取り組みは、学習者の意欲を高める上で効果的であろう。教育サービス全般に応用が可能なのではないかと感じた。
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