冷遇された就職氷河期世代は、本当に不幸だったのか?という話

この記事の所要時間は約 3 分 です。

togetterで、気になるまとめがあった。

冷遇された氷河期世代は、どこに行ったのか?ということについて、自分の経験をベースに話をすると、早慶を始めとする六大学や国立大学の学生の中にも、氷河期の煽りを受けて、大手ではなく、中小企業に入社した人が大半だった……というのが、就職氷河期時代であり、大手が採用を絞ったことを冷遇というのであれば、その分、普段だったら採れないような人材を採ることができたのが、当時の中小企業だった。

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で、中小企業に就職したからと言って、それが不幸なことだったとは、一概には言えない。

今までは採用できなかったような、学歴の高い新入社員が入ってきたその企業にとって、その氷河期世代は、他の世代に比べると、所謂「できがよい世代」という扱いになるわけだ。

下手に大企業に入社して、周囲の仕事ができる先輩や同期に揉まれるよりも、中小企業で、エースのような扱いで仕事を任される方が、得るものが多いのではないか、という気もする。故事にも、「鶏口となるも牛後となるなかれ」というではないか!


そして、若いうちから、知識をどんどん吸収し、仕事もできるようになった氷河期世代の若者たちは、思うわけだ。いわく、尊敬できる上司がいない。いわく、将来が見えない。いわく、仕事の責任の割りに待遇がよくない。

自分よりも仕事ができず、モチベーションもない中年社員たちが年功序列の給与制度に守られて、自分たちよりも高い給料をもらっていることに不満を持った氷河期世代以下の若手社員たちが、独立して同業の会社を立ち上げる様は、よく目にしてきた。

そこまでしなくとも、「このままで良いはずはない」という強い思いが自己啓発のエネルギーとなり、仕事のスキルを高めている人が多かったようにも思う。結果、他社への転職を経て、待遇の改善を求めるに至る。


元の会社からの独立や、転職……といった選択をせずに、元の中小企業に残るという選択をした人たちも、一概には言えないが、出世のスピードは、他の世代よりも速いことが多い気がする。エースとして扱われることでの自信が良い方向に向かった結果ではないか、と思われる。

こんな情報を見ると……やはり、就職氷河期世代は冷遇されてきたのだろうな、と思う一方で、実際に冷遇された結果は、必ずしも不幸なことばかりでもなかった。危機感を持って過ごした若手時代の経験は、間違いなく、財産だ。

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