手動バックアップを自動に切り替える際に気をつけるべきこと

この記事の所要時間は約 5 分 です。

自宅の写真については、NASと(NASに万が一のことがあった場合に備えて)外付けHDDに保存していたのだけれど、これをもともと手動でやっていた。

手順としては、以下のような感じだ。

  1. カメラから取り込んだ写真ファイルを月毎のフォルダに入れる。
  2. フォルダ単位でエクスプローラ上でNASに向けてコピー&ペースト
  3. NASにコピーされた各フォルダを外付けHDDに向けてコピー&ペースト
  4. NASと外付けHDDに写真が保存されていることを確認してから、カメラを初期化

これだと、正直、確実にコピー&ペーストできているかどうかは、目視での確認になるし、そもそもエクスプローラ上での操作だと時間がかかる。

ROBOCOPYを使えばいいじゃないか!という話

業務で使用しているツールやコマンドは、家庭内に持ち込んでも有効に使えることが多い。ファイルやフォルダの同期には、ROBOCOPYが便利だ。これを家庭内の写真のバックアップにも使わない理由はない。

ROBOCOPYは、WindowsVista以降のPCであれば標準で搭載されているバックアップ用のコマンドであり、コマンドプロンプト上でこのコマンドを打つことで、通常のドラック&ドロップでのコピーよりも簡易に高速にフォルダやファイルのバックアップを取ることができる。

コマンドに付加するオプション等の意味については、別途、調べてもらうとして、下記のような感じだ。

robocopy “コピー元フォルダ” “コピー先フォルダ” /MIR /S /E /R:2 /W:10 /V /XF /MIN:1 /MT:4 /TEE /log:%DATE:/=%_1.log /XD “old” “bak” “Backup” “bk”

フォルダ名やファイル名に”old”や”bak”、”Backup”、”bk”の文字列が含まれている場合は、バックアップ対象から除くようにした他、何らかの理由でうまくバックアップが取れなかった場合には、10秒待ってから、2回までの再試行がされるようにした。

また、”/MIR”のオプションは、ミラーリング(データの複製を別の場所に保存すること)のためのもので、これをつけておくことで、コピー元とコピー先が常に同一なものとなる。

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思わぬ落とし穴

というわけで、実際に、今まで手動(ドラック&ドロップ)でのバックアップを実行していたフォルダを対象に、このROBOCOPYを動かしてみた。

/MIRオプションをつけると、”コピー元”の完全な複製を”コピー先”に作るため、”コピー元”に存在しないファイルが”コピー先”にあった場合には、これを削除する。

ROBOCOPYのログを動作させた結果のログを眺めていたら、かなりの量のファイルが削除されていることがわかったので、あわてて、ROBOCOPYを中断させた。

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確認してみてわかったのは、前述したNAS導入前にバックアップしていた写真ファイルが、外付けHDDにだけ保存されていた状態だったことがわかった。NAS導入前の写真ということで、2005年頃から2008年頃の写真ファイルの一部については、消えてしまった!絶句である。

ミラーリングの罠に対策する

手動から自動バックアップに切り替えする際に、いきなりミラーリングすると、上記のような失敗になりがちである。ミラーリングの罠とでも言うべき、運用ミスだ。

この失敗に対する対策もROBOCOPYで済ませた。

robocopy “コピー元フォルダ” “コピー先フォルダ” /S /E /R:2 /W:10 /V /XF /MIN:1 /MT:4 /TEE /log:%DATE:/=%_1.log /XD “old” “bak” “Backup” “bk”
robocopy “コピー先フォルダ” “コピー元フォルダ” /S /E /R:2 /W:10 /V /XF /MIN:1 /MT:4 /TEE /log:%DATE:/=%_2.log /XD “old” “bak” “Backup” “bk”

前回との違いは、”/MIR”オプションがないことだ。こうしておくと、コピー元のファイルがコピー先にコピーされるだけで、ミラーリングではないので、コピー先フォルダにあったファイルが消されることはない。

その後、コピー元とコピー先を逆にして、再度、実行すれば、この二つのフォルダは、完全に同期がとれた状態になる。

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一度、この処理をした後で、改めて、”/MIR”オプションをつけて、ミラーリングを開始すればよい。

後始末

というわけで、今回の失敗で消えてしまった写真群の復旧という作業が残った。節目節目で撮った写真が軒並み消えてしまっているので、これを放置することは、家庭の平和のためにもよくない。

幸いなことに、昔、使っていたパソコンに、今回消えたファイルの大部分は残ってそうだ。古いパソコンは、廃棄処分予定だったのだが、今回に限って言えば、廃棄処分の負担に腰が重くなっていたことが良い方に出た。

もっとも、古いOSには、ROBOCOPYコマンドは搭載されていない。(XCOPYとかを使うことになりそうなのだが、一度限りなので、ドラック&ドロップでやってしまうかもしれない)

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