ビジネスにおけるデザイン至上主義『ビジネスの成功はデザインだ』

この記事の所要時間は約 4 分 です。

経営コンサルタントとして有名な神田昌典氏とクリエイティブディレクターの湯山玲子氏の両者がコラボしたビジネス本。『ビジネスの成功はデザインだ』では、デザイン至上主義宣言が謳われている。

神田昌典による第1部「裸で語るブランディング講座」と、湯山玲子による第2部「このデザインされつくした世界で」の2部構成。

特に興味深かった「顧客層を広げる方法」に関する言及箇所を抽出してみたのだが、ビジネスにおけるデザインの役割が見えてくるので、そこだけでも紹介してみたい。

顧客層を広げる方法は二種類

ビジネスの成功はデザインだ

ビジネスの成功はデザインだ』の中では、”閉じた空間という概念”が紹介され、それを超えるには、壁の上を超える方法壁の下をくぐる方法があると説明されている。そして、壁の下をくぐるために、有効なのが、デザインである!という論調だ。

閉じた空間とは、すなわち、人々がバラバラの関心事項のなかに没入するようになってしまった結果、共通の話題がなくなってしまったことに現れるような個々人が没入する世界のことだ。

会社の隣の人と話題を合わせるよりは、Twitter上で関心ある人をフォローし、つぶやくほうが刺激的になっちゃった。以前の講演会では、受講生同士が休憩時間に、きちんと異業種交流して、人脈を広げていた。しかし、いまは休憩になると、Twitterです。

それでは、この閉じた空間の中で活動する人たちにアプローチする二つの方法を見ていこう。

壁の上を超える方法

すなわち、既存の広告宣伝の方法のことである。

例えば、ネット広告が主たる方法で、ターゲットを設定して、ターゲットが触れている媒体に向けて広告費を投入する等のやり方がそれだ。閉じた空間の単位でターゲット設定ができることに強みがある。

また、テレビ広告については、認知度のアップが主目的であり、それなりの額の予算が必要となるという特徴があるが、これも、従来からある広告宣伝手法であり、「壁の上を超える方法」のひとつである。

壁の下をくぐる方法

一方で、「壁の下をくぐる方法」は、より婉曲的な方法だ。例えば、気がついたら、いつの間にか、特定の会社や商品に魅せられていたという具合だ。

ビジネスの成功はデザインだでは、具体例として、ディーン&デルーカの事例が紹介されており、ディーン&デルーカは、特にこれと言った広告宣伝をしないにも関わらず、その商品であるところの「ロゴの入ったトートバック」が口コミで静かに広がり、気づいたときには、大衆の憧れのステージにあがっていた。

このようなアプローチを『ビジネスの成功はデザインだ』では、「壁の下をくぐる」と表現している。

これには、デザインに徹底的に拘ってみるのが効果的であり、『ビジネスの成功はデザインだ』では、マインドマップツールのパッケージデザインの事例も紹介されている。

まとめ

この本で述べられているのは、デザインに凝ることの結果として、大衆に認知されるという、壁の下をくぐる方法であり、確かに、これからの時代、機能性では差別化できなくなり、次にフォーカスがあたるのは、「デザインそのもの」ではないか、という気はしていた。

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