なぜ『Pokemon GO』現象は起きたのかを振り返る

この記事の所要時間は約 3 分 です。

数日で、任天堂の株価が1.8倍になる……というニュースが市場を賑わせていたが、少し過熱し過ぎな気もする。もっとも、過熱するということは、それだけ任天堂に対する市場の期待が大きく、今回の『Pokemon GO』現象が世界を席巻しているということなのだと思うのだが。

『Pokemon GO』がここまで流行った理由

『Pokemon GO』がここまで世界を席巻したのは、さまざまな要素が重なったことに拠るだろう。

  1. 誰もが知っているポケモンのキャラクター。
  2. 特定のハードに依存せず、iPhoneやAndroidスマホでプレイできるゲームであること。
  3. 位置情報ゲームとしては、『Ingress』の先例があり、すでにユーザに馴染みができていたこと。

『Pokemon GO』に関する動画がSNSなどで拡散されたのも、この流行に一役買っているわけだが、ポジティブな投稿だけではなく、ネガティブな投稿(中にはコラージュ画像と思われるもの)もあり、そういった様々な投稿がSNSのタイムラインを賑わせて、『Pokemon GO』の驚異的なブームに繋がった。

ドガース(毒ガス状のモンスター)がホロコースト記念博物館の館内に浮かんでいる画像がインターネットで広まったことの影響もあるのか、博物館の広報担当者は、ナチス迫害の犠牲者を悼む場所でこのようなゲームをプレーすることは「不適切」であるとコメントしている。(このドガースの画像はコラージュ画像ではないか、という説が根強い)

http://www.bbc.com/japanese/36780912

過熱気味な任天堂株

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任天堂株を買っている投資家が注意するべきなのは、任天堂が『Pokemon GO』の開発者ではなく、かつ、所有権も持っていないことだろう。『Pokemon GO』を開発したのは、『Ingress』を開発したことで有名なナイアンティック社だ。

ちなみに、ナイアンティック社は、グーグルからスピンアウトした企業でARを専門とするベンチャーだ。2015年には任天堂も出資している。『Ingress』で培われた位置情報ゲームの開発ノウハウに、任天堂が持つポケットモンスターのキャラクターが加わることで、『Pokemon GO』はできあがった。

http://www.gizmodo.jp/2015/08/post_17971.html

この株価の上昇は、イギリスのEU離脱を不安視した投資家たちが現金化した資産の新たな投資先を探していた中、ちょうどよいタイミングで今回の『Pokemon GO』ブームがあり、資金が集中したという一面もおそらくあるだろう。

まとめ

今回の『Pokemon GO』が示した世界観は、ブレークスルーを生み出すものだと思う。これだけの大ブームになれば、AR技術の将来性を感じた様々な企業がこのジャンルに参入してくるだろう。任天堂株を巡る過熱は、ともかくとして、AR技術が人工知能に並ぶトレンドとなることは間違いなさそうだと思わせる出来事だった。

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