ワークフローの概観の記事に続き、各ステップを実施するにあたり、ポイントになりそうなことを纏めていく。今回は、「収集」の後の「処理(見極め)」のステップだ。

「処理(見極め)」ステップとは?
収集したものについて、各々がどのような意味を持つのか、具体的に見極めるのがこのステップだ。所謂、ワークフロー処理のことで、これを分かりやすく示した有名なフローチャートがある。
行動を起こすか否かがひとつ目の見極めのポイントであり、行動不要なものについては、1)捨てるか、2)備忘録ファイルに入れるか、3)資料としてファイリングする。(備忘録ファイルに入れたものは、別途、時期を見て、見直すこととする)
行動を起こすべき項目については、次に取るべき行動を見極めて、1)その場で実行するか、2)誰かに任せるか、3)あとでやるリストに入れる。(1つの行動で達成できないものがあった場合には、それはプロジェクトであると判断されるので、プロジェクトのリストに入れる)
「収集」されたリストが、上記のいずれかのリストに入ったら、「処理(見極め)」のステップは完了である。
「処理」と「収集」の違いを知っておく
「処理(見極め)」のステップは、「収集」のステップとは、まるで性質の違うものであるということには注意が必要だ。
アイデアを出す「収集」のステップでは、可能な限り、制約は取り払い、自由に発想するべきだが、「処理(見極め)」のステップではそうはいかない。
アイデアを収束させないといけない「処理(見極め)」のステップで、自由な発想をしてしまうと、収束しきれずに、アイデアが発散してしまう。
「収集」と「処理(見極め)」は、正反対の性質を持つステップであるため、2つを同時に進めようとすると、うまく行かなくなるので、意識してわけて実施する必要がある。
正しく見極める為の2つの質問
二つの質問をすることが「処理(見極め)」には効果的である。
- 望んでいる結果はなにか?(最終的に何を達成したいのか?)
- 次に取るべき行動はなにか?(その目標に近づくために次にやることはなにか?)
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