GTD再入門 : GTDに失敗する理由

この記事の所要時間は約 5 分 です。

mizuiresippai

そもそも、なぜ、「GTD再入門」のような一連の記事を書こうと思ったのかについては、GTD失敗の理由のほとんどが、GTDに対する理解不足に起因している気がしたからである。

以下に、主なGTDの失敗理由をあげてみた。

  • GTDに最適なツールは存在しない
  • 収集のステップで躓く
  • GTDを目先の作業管理の仕組みだと誤解する

GTDに最適なツールは存在しない

世の中のタスク管理アプリの全ては、GTDに最適化されているわけではない。とは言っても、GTDの考え方は、非常に優れた考え方であるため、アプリ開発者たちも、その考え方のエッセンスを開発するアプリに取り入れようと試みているようにも見える。

その取り入れ方については、各開発者の解釈に拠っているため、利用者は、開発者のGTD解釈にあわせて、GTDを実行していく必要が出てくる。

結局、GTDをどう解釈しようとも、リスト管理に行き着くはずなので、敢えて、タスク管理アプリを使わずに、リスト管理ができるようなメモ帳アプリなどを使えばよいのではないか、というのが、私の結論であった。

今は、そこから一歩進んで、階層構造も管理できる「アウトラインプロセッサー最強説」を採っている。

収集のステップで躓く

収集のプロセスにおいては、「リストアップする」という、ただそれだけの作業に数十分から数時間かける必要があり、これが苦痛となりやすい。人は生産性のある活動をしたいと思うものであり、ただ「リストアップする」という行動には、生産性があるように思えず、つい、「収集」と併行して他の作業をしてしまい勝ちだ。

特に混同しやすいのが、「収集」と「処理(見極め)」のステップだ。この2つは、まったく違った性質のステップであるため、特に意識して、この2つは分けて実施する必要がある。

これは、結局、ワークフローの各ステップに対する理解不足からくる失敗であり、肝に銘じておきたい。

また、「収集」がより効率的に実施できるようにするために、自分なりのトリガーリストをアレンジして持っておくのも大事なことだと思う。

GTDを目先の作業管理の仕組みだと誤解する

GTDには、「状況のコントロール」をするだけではなく、「将来の見通し」を立てるために役立つ考え方も含まれている。

しかしながら、GTDが日本で紹介されたときに、「収集」「処理(見極め)」「整理」「レビュー(見直し)」「実行(行動)」の5つのステップからなるワークフローの考え方が斬新だったからか、作業管理の仕組みとしての役割にフォーカスがあたった。

その結果、GTDには、「高度マップ」のような「将来の見通し」のための考え方があることを知らないまま、GTDを始める人も多く、漫然とワークフローに則って進めているだけだと、「これは優先するべきことだったのだろうか」という不安を感じて、それで、GTDから離れてしまうような例も少なくなかったと思う。

これを解消しようとした人たちの中には、「7つの習慣」の考え方と融合させてみようという取り組みなど、さまざまな工夫が見られたが、そもそも、GTDの全体像を正しく理解できていれば、「高度マップ」の考え方とあわせて、より効果的な取り組み方ができたのだろうと思う部分であったりする。


結局のところ、GTDがうまく行っているのは、GTDを正しく理解した上で、自分なりのアレンジを加えている人たちである。

「守破離」のフレームに乗せて考えると、オリジナルな手法を確立するためには、先ずは、「守」として、デビッド・アレンが提唱するGTDの姿を正しく理解し、正しく実行しなくてはならないだろう。

今回、「GTD再入門」をまとめてみるにあたり、原典を読み直して、分かり難いところについては、前後の関係から、その本質はなんなのか、ということを考える……という取り組みをしている。

GTD再入門」が、GTDに取り組む人の役に立つと嬉しい。

ただ、この取り組みを進めている中で、物事を深く理解するためには原典にあたるのが一番であることを改めて実感した。

なので、興味を持った方は、ぜひ、原典の方にもあたってみていただきたい。

スポンサーリンク

フォローする