これはマニアック過ぎる!マイナーな趣味を扱ったマンガを紹介する

この記事の所要時間は約 6 分 です。

SLAM DUNK(スラムダンク)』が流行るまでは、日本ではバスケットはマイナースポーツであったことを考えると、マンガが流行を作るという現象はあると思う。

スラムダンク』は、当時の中高生に、バスケットの面白さを存分に伝え、部活の人気ランキングを大きく変えてしまったという点で、稀有な作品だった。

マイナーなスポーツに焦点を当てたマンガといえば、『灼熱カバディ』等も思いつくが、これは連載誌のことを考えると、『スラムダンク』のような大ブームは起きそうもない。

カバディのルールがスポーツの中でも異質であることもあると思うが、それは置いておいて、『スラムダンク』が一大バスケブームを起こしたのは、週間少年ジャンプの影響力の凄さと言ってよいだろう。

マイナーな部活動マンガとして、成功した最近の例は、かるた競技を扱った『ちはやふる』かもしれない。

かるた競技の駆け引きの面白さやかるたにかける競技者の熱い想いなどを描き、ヒットし、その結果であろうか、かるた競技も注目され、ニコニコ生放送で生中継されるようになったのは、最近の話だ。

というわけで、ここまでが前置きだ。

今回は、マイナーな趣味を扱ったマンガの中で、これは面白い!と思ったものをいくつか紹介してみたい。

87CLOCKERS

87CLOCKERS 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

音大生の変人っぷりを存分に表現していた『のだめカンタービレ』が終わった後、二ノ宮和子が描いた『87CLOCKERS』には、やっぱり、ちょっと天才肌の奇人変人がいっぱい出てくるので、それが前作の『のだめカンタービレ』と重なる相変わらずの二ノ宮節で、ファンには嬉しかったりもする。

ただ、扱っているテーマが、オーバークロック!?

CPUを規格よりも高い周波数で動かすことをオーバークロックというのだが、『87CLOCKERS』で扱っているのは、オーバークロック競技の世界だ。

オーバークロックしたCPU上でベンチマークのスコアを競う。オーバークロックした上で、そのPC上でシューティングゲームをする等の競技方法があるようだが、なんともマニアックすぎて、門外漢にはついていけない世界である。

テーマがマニアック過ぎるし、連載誌も有名とは言えない『ジャンプ改』だったりするので、これは、一般受けはしないだろうな、と思っていた。

ところが、驚いたことに、気がついたら、メジャーな『週間ヤングジャンプ』に移籍しており、単行本も結構売れているようである。さすが、二ノ宮和子といったところか。

ハルロック

ハルロック(1) (モーニングコミックス)

電子工作女子大生漫画という新たな地平を切り開いたマンガ。今のところ、作者西餅氏の最高傑作だと思うが、登場する奇人変人たちや主人公の向阪晴ちゃんの天然の空気読めなさが可愛い件など、別記事にしたので、そちらを参照ください。

テーマはマニアックだが、万人にお勧めできるコメディ漫画だと思う。

電子工作コメディ漫画『ハルロック』の魅力に迫る
久しぶりに『ハルロック』を読み直したのだけれど、主人公である向阪晴(さきさか はる)の天然可愛さが炸裂しており、やっぱり面白い作品だ...

レコスケくん

レコスケくん COMPLETE EDITION

『レコードコレクターズ』という音楽情報誌に不定期で掲載されていた『レコスケくん』は、レコードコレクター漫画という、また、マニアックなジャンルの漫画である。

レコードを買い漁りに行くときのマニアにしかわからない「あるある」ネタの数々が笑いどころであり、登場するキャラクターたちの(音楽愛というよりは)レコード収集愛の突き抜けっぷりに、くすりと笑ってしまう。

レコスケの好きなミュージシャンがジョージ・ハリソンだというのも良いチョイスだと思う。ビートルズの中で、ジョン・レノンでもポール・マッカートニーでもなく、ジョージに熱中するレコスケ君のマニアックっぷりに、実は、『レコスケくん』は、レコードコレクター漫画ではなく、ジョージハリソンマニア漫画だったという、さらに衝撃的な展開になるのが、面白い。

ただ、決して、万人受けはしない。好事家の方向けといっても良い趣味漫画だ。

今日の早川さん

今日の早川さん

こちらは、作者のcocoさんのブログで、ウェブ漫画として連載されていたものがリアル出版に進出した初期の例だ。

今では、『ワンパンマン』のような例もあるので、ウェブ漫画は、メジャーデビューへのルートのひとつとして定着した感もあるが、当時としては、珍しかったと思う。

SF小説マニアの早川 量子(はやかわ りょうこ)、ホラー小説ファンの帆掛 舟(ほかけ ふね)、純文学読者の岩波 文子(いわなみ ふみこ)、ライトノベルが好きな富士見 延流(ふじみ のべる)といった登場人物たちが織り成す本にまつわるエピソードが4コマ漫画になっている。

お気づきの方も多いかと思うが、この登場人物の名前は、実在の出版社の名前に由来する。よく出版に漕ぎ着けることができたな、という感じもするが、名前の元ネタにされた出版社の人たちも、きっと本好きで、『今日の早川さん』に登場する小ネタにクスリと笑い、名前の使用を許可してくれたんじゃないだろうか。

なんと3巻まで出ている。

追記

あまり一般には、知られてなさそうな趣味漫画の世界を紹介してみたくなり、記事にしてみたが、なんとなく、取りとめもない感じになってしまった。

ただ、趣味漫画というジャンルは、知らなかったマニアックな世界を知ることができるので、お薦めだと思う。

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